卑弥呼を読んだら要職に就く一人がダメだと犠牲者の数が半端ないと気が付いた。
酒池肉林に溺れた弟がもたらす災い
ブック放題で卑弥呼を読んでみたけど、弟がダメな件。
邪馬台国の女王となった卑弥呼。その弟で卑弥呼の言葉(神のお告げ)民に伝達する役目を持つ邪馬台国のNO2。そんな弟が民から税金をむしり取り私利私欲に溺れていく。
利己的な弟は邪馬台国だけにはとどまらず、他国を手中に収め私腹を肥やそうと狗奴国への戦を企てる。
卑弥呼にお伺いを立てるが、神のお告げは凶と出る。
だが、目が眩んでいる弟はお告げとは逆の行動を起こし戦を仕掛けた。
兵の数では狗奴国を圧倒していたが、狗奴国は狩猟民族、(邪馬台国は農耕民族)
狗奴国は元々戦には長けていたのは言うまでもない。邪馬台国の圧倒的な兵力で当初、戦は短期間で終わるものと見込んでいたが思いのほか長期化する。その影響で邪馬台国は悪化の一途を辿ることとなる。
その当時邪馬台国の民の生命線であった米。稲の収穫時期に戦を仕掛けたことにより、稲を心配する民の心は戦にあらず、その影響で指揮も低下。
結果、反対されていた戦では邪馬台国の兵は無残にも骸の山を築くだけだった。
この戦で邪馬台国の有能な武将弓彦は狗奴国の王に倒されてしまい帰らぬ人となる。
優秀な武将も失い、稲も失う結果となった民の怒りは収まらずお告げの信憑性を疑い、
卑弥呼殺しを画策し始める。
民からの信用を失った卑弥呼は先代の大巫女と同じく自害の道を選んだ。
「この魂を、次の巫女とよ(いよ)に受け継ぐ」と伝え、
日が沈むそのころ、赤く染まった海の中へと進み身を沈めた。
とよは口がきけず、それを良いことに卑弥呼の弟は、とよを追放し自らが、
邪馬台国の王となりこれまで以上に税金を搾取する暴君と化し酒池肉林に溺れた。
この事により、内政は不安定になり国内での争いが頻繁に起こる。
話が出来ないとよは海彦の元で漢字を学び習得した。
そして、海彦の親友でもあった弓彦が無念の死をとげた狗奴国との戦が、
卑弥呼のお告げを無視した弟が起こしたものとそこで知ることとなった。
怒りに燃えた海彦は、巫女とよを女王に擁立し民を従え現王に反旗を翻すのであった。
その後、卑弥呼の弟であり現王を排除し、とよが新しい邪馬台国の女王となり
国政を司ることとなる。そして、邪馬台国に安寧の日々をもたらすのであった。